2025年、新しい年を迎えましたね。
今年も、あなたと、あなたの愛するすべての人が
ますます「IKIGAI」を生きる一年になりますように。
一年の幕開けというと、
「2025年は、こんなふうに生きる!」
「今年こそ、これを達成する!」
など、今年の抱負を決めたり、
夢を描く方も多いはず。
目標を定め、ゴールに向かって計画をたて、歩んでいく。
わたし達の人生は、そんな「山登り」の連続なのかもしれません。
だけど今日は、ちょっと立ち止まって
「“目標達成”という山を登る」のではなく
「“生きがい”という森で憩う」生き方について、考えてみませんか?
はじめに、二つのエピソードを。
ある男性経営者のストーリー
〜「成功」の先に「生きがい」はあったのか?
最初のエピソードは、
経営者として「成功者」と呼ばれる人生を送ってきたある男性のお話です。
彼は、一代で会社を起こして売り上げを伸ばし、
ビジネスの世界で大成功を収めてきました。
豪華な邸宅、何台もの高級車。
目標という目標、夢という夢を全て叶えたような
誰もが認める「成功者」でした。
が、彼には一つ悩みがありました。
それは、彼の息子のこと。
「あいつは、食えもしない音楽ばっかりやってる。
あんなバカ息子に、会社を継がせられるか!」
お酒の席になると決まって、そう愚痴をこぼしていました。
そんな彼が、定年を目前としたある日、ふと呟いたのです。
「引退したら、何をしていいかわからない…音楽くらいできたらいいのに」
彼はひたすら「ゴール」を追い、努力を重ね、達成してきました。
売り上げ目標、事業の拡大、
それによって得たお金で、欲しいものを手に入れること…
確かにそれは、彼の喜びでもあり、やりがいでもあったでしょう。
一方で彼は
彼の息子が夢中になっている音楽はもちろん、
アート、手仕事、畑仕事、暮らしそのもの…
「今この瞬間を、ただ味わう」こと、
「生きることそのものを楽しむ」ことに、
価値を置かずに、生きてきたのです。
それゆえに、定年という区切りを迎えたとき、
彼は、「生きる目的」を見失ってしまったのでしょう。
…「私も、そうなるかも」と感じた方はいませんか?
ある女性のストーリー
〜「命」の大前提が揺らぐとき、立ち昇る「生きがい」
もう一つは、ある女性のストーリーです。
家族と幸せに暮らし、何不自由ない暮らしを送っていた彼女は、
ある日、体に不調を覚え、病院で検査を受けました。
結果は、末期の癌。
治療して回復する見込みもなく、医者からも見放され
突然、死を待つしかない身となったとき、
彼女はこう言いました。
「豪華な別荘、ブランド物の洋服、そしてお金…みんな、
わたしが、ずっと欲しかったもの。追いかけてきたもの。
だけど今は、全部いらない。
今 欲しいものは、家族と一緒にいる時間だけ。それだけ」
わたし達が、夢を見、夢を追いかけられるのは、
健康に生きているから。
命があることを、当たり前に思っているから。
「あれも これも欲しい、あそこも ここも行きたい」…
夢を見られる、夢を追えるのは素敵なこと。
それは、「生きている」ということだから。
けれど、
彼女のように、「命」という大前提が揺らいだとき、
お金で買えるような「夢」は一瞬で吹っ飛んでしまう。
そして、
「死」を目の前にして、
真っ白になった人生のキャンバスに
浮かび上がるもの…
それが、「生きがい」。
煌びやかな邸宅なんて必要ない。
豪華な食卓じゃなくてもいい。
宝石もブランドのバッグもいらない。
ただ、愛する人と共にいたい。
1日でも、1時間でも、1秒でも長く。
当たり前に過ごしてきた、家族との何気ない時間の全てが
「宝物だった」と気づく。
「命」を原点にして、人生を考えてみると
本当に大切なことが何かが、見えてくるのです。
「夢を追う」と「生きがいを味わう」の違い
「夢」を追うことには、確かに充実感があります。
ゴールを定め、それに向かってプランを立て、進んでいく。
わたし達が生きている世界は
誰かの「夢」でできています。
あらゆるモノ、あらゆる社会システム、あらゆるサービスは
かつて誰かが「あったらいいな」と思い描き、カタチにしたもの。
「夢を描き、叶えること」は、
わたし達 人間だけができる かけがえのないこと。
一方、「生きがい」に「ゴール」はありません。
目標として達成するものでもなく、
数字や資産に換算するものでもありません。
ただ、「今この瞬間」のよろこびを味わう。
「生きてることそのもの」を感じる。
家族との何気ない時間
毎日畑に出て、土に触れること
誰かのために、丁寧にコーヒーを淹れること
夜な夜な手仕事に熱中すること
大好きな音楽を奏でること、詩を書くこと…
誰のためでもなく、ましてやお金のためでもない。
ただ、「わたしの心」が満ちていく時間。
自分との繋がり、人との繋がり、
社会との繋がり、自然との繋がり、
大いなる何かとの繋がりを、感じる時間。
そんな「生きがい時間」を
あなたは、1日の中で どれくらい味わっていますか?
「今ここにある幸せ」に気づき続ける力。それが、生きがい。
戦後を生き抜き、必死で働いてきてくれた世代のおかげで
社会の基盤も整い、物質的に暮らしも豊かになりました。
なのに、わたし達は未だ、
「もっと、もっと」と 何かを作り続けている。
「これを手に入れたら、幸せになれる」
そう語りかける情報に翻弄され、追い続けている。
でも、「本当の幸せ」はそこにはない。
だからまた、新しいゴールを目指す…。
そんな袋小路の中で、心の混乱や社会問題が溢れている。
さらに言えば、気候変動、資源の枯渇問題、資本主義の歪み…。
この地球という星で、「誰一人取り残さずに幸せ」になるには
もう「これ以上」は、必要ない。
「今ここにある幸せ」に気づくこと。
「今ここに、全てがある」と気づくこと。
つまり、「生きがい」を感じられる感性こそ、
誰もが幸せに生きるための鍵、ではないでしょうか。
生きがいの世界は、「森」。
目的地を決めて山頂を目指す「夢」の世界とは違って、
「生きがい」の世界は、いわば「森に憩う」ようなもの。
森には道標がありません。
ただ木々のざわめきに耳を傾け、
鳥の歌声に身を任せ、足元の土の温もりを感じる。
木漏れ日の中で生き物達が遊び、
花が咲き、果実が実る。
そんな森を支える暗い土壌の中でも、
虫や微生物達が蠢き、あらゆる命を支えている。
すべてが一つの命として、絶えることなく巡り続けている。
静かで、深遠で、果てしなく豊かな森。
ただその一部として、「今ここ」に憩う…。
想像してみてください。
一人一人の「生きがいの森」が、生きることの真ん中にあったなら。
暮らし方や働き方、お金の使い方や、社会・教育の仕組みは、
どんなふうにカタチを変えていくでしょうか?
あなたには今、どんな世界が見えていますか?
2025年もますます
IKIGAIを、ご一緒に。
愛を込めて。
【無料イベント|いきがいみとり〜看取りのリアルを知り、生きがいを生きる〜】
命を感じる。命を描く。
「看取り」のリアルから見えてくる、「This is Me!」わたしの生きがい。
どがなたさまも参加できる無料オンラインイベントです。
ぜひ、お誘い合わせの上、ご参加ください。
詳細・お申し込みはこちらから
あなたの「生きがいの森」を
一緒に、育てていきましょう。
世界中、約100名の研究員が集う
【生きがい研究員】コミュニティは、
そんな「生きがいの森」の入り口。
これまで出会ったことのない人と出会ったり
ずっとやりたかったことをやり始めたり…
「人生が変わった!」という方もたくさん。
詳細・お申し込みはこちらから
Comments